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2013年1月 5日 (土)

安倍総理の訪米でTPPはどうなる

環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Partnership)

安倍総理は日米同盟の立て直しのため初の外国訪問として1月にも訪米し、オバマ米大統領と会談するようだがTPPも関門の一つになりそうだ。

安倍総理は条件付きで国益に沿うようであれば参加するというが オバマ大統領に押し切られるのではないかとの不安がある。

TPPについては日本を2分する議論が展開されているが現状での参加には反対である。

TPP参加国は
シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、
ベトナム、ペルー、カナダ、メキシコ の11カ国で中国、韓国は加入していない。
なおかつ日本が加入した場合でも日米間での貿易額が90%以上を占め参加しなくても韓国のようにFTA(自由貿易協定)でも対応できる。

世界から取り残される、参加してみなければわからないという議論があるが、参加国から見て参加するまでもなくデメリット面が多く見えすぎていている。

最たるものが日本の農業に対してダメージが大きすぎることであるが日本には受け入れ態勢が全くできていない。
これについては日本の農業政策にも問題があり、常に場当たり的で安易な保護政策をとりすぎて農業が弱体化している。
食糧需給率が40%と低く下がり続けているにも関わらず根本的に取り組んで居ない。
日本の農業を強化し輸出出来るようになるくらいの政策をとるなどの準備が必要といえる。

その他言われているデメリットとして
海外の安価な商品が流入することによってデフレを加速させる可能性がある。

食品添加物・遺伝子組み換え食品・残留農薬などの規制緩和により、食の安全が脅かされる。

医療保険の自由化・混合診療の解禁により、国保制度の圧迫や医療格差が広がると危惧されている。
等言われているが
ISD条項も見逃せない。

とはいっても
貿易立国の日本としては本来は十分準備をして自由貿易を積極的にに展開すべきである。
そこに必要なのは日本の主体性と独自性をしっかり反映させることでこれまで政策の軸と覚悟がないため、常に受動的であった。
日本は特にアメリカの圧力を受けながらそれに従ってきた経緯がある。

安倍総理には自民党のTPPの判断基準がオバマ大統領の圧力に屈しないようにかつ日米同盟の立て直しができるよう高度な外交を展開してほしい

中野剛志

アップロード日: 2011/10/28

TVタックル アップロード日: 2011/11/02

◆ISDS条項(ISD条項)
海外企業を保護するために内国民待遇が適用される。これにより当該企業・投資家が損失・不利益を被った場合、
国内法を無視して世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターに提訴することが可能。結果、
日本政府や自治体は法外な賠償金を請求されるか、不都合な法律改正を迫られる可能性がある。

◆自民党TPPの判断基準

①政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。

②自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。

③国民皆保険制度を守る。

④食の安全安心の基準を守る。

⑤国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。

⑥政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。


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コメント

ワルサーTPP 本当の悪さにならねばよいが クーリングオフはないのかの NHKじやあるまいし あとは政治家の技かのう 梅林

投稿: 梅林 | 2013年1月 5日 (土) 19時52分

まさに政治家の技ですね

投稿: mugen | 2013年1月 6日 (日) 06時16分

話しは変わるが子供の自殺 嘆かわしいのう 上に立っ者 北風と太陽 忘れてますな 今や北風の人間ばかりじやな 自分に自信がないのかのう 下から温めてやれば 人は能力を発揮するのにのう 体罰などのと 相手は子供じゃよ 言えば玉いれ遊びじゃよ 人は人格で引っ張りなされ 実に 情けない 悔しい 梅林

投稿: 梅林 | 2013年1月11日 (金) 12時43分

> 人は人格で引っ張りなされ 実に 情けない 悔しい
全く情けなく悔しい思いです。スポーツを通して子供を育成する目的から逸脱し
自分の評価と名声に関心が移ってしまってもはや教育者と言えなくなっています。
それにしても教育委員会、学校の対応も同じことの繰り返しで教訓が全く生かされていません。
下村博文文科大臣が全国の体罰の調査を行うようですが事が起こってからの泥縄式対応では
駄目で教育委員会の抜本的な見直し、改革が必要と思います。

投稿: mugen | 2013年1月11日 (金) 14時26分

若者が年寄りより 先に逝くとはまして 自分手で 他人事とはいえ この老いぼれ涙が止まりませんな 梅林

投稿: 梅林 | 2013年1月11日 (金) 18時30分

中野先生の本、発言は非常に勉強になります。
Mugenさんのご意見も全くその通りだと思います。
ただ、日本全体の経済の外交として考えるとちょっと頭をかしげています。

よく、「TPPはアメリカの政略だ」と言われますが、そんなの当たり前です。外交で、日本だけ全ての項目で有利になる条約なんて有るはずがない。あまりにも個別のデメリットばかり強調されている気がします。受け身のことばかりです。

”FTPをアメリカとやればいい。”と言いますが、間違いなくTPPと同じ条件を言ってきますがその時は・・・?
韓国も、農業を犠牲にして自動車などの輸出を取りました。
TPP反対派の意見は個別(自分の係わっている業種または省庁)のデメリットで反対しているだけです(解りますが・・)。
日本全体として「何をアメリカに譲歩し、何をアメリカから得るのか」という政略がないのです。
政治家の役目のはずですが、その政治家が票などの利害を考えて意見している。

もう一つ、「友好関係(防衛など)と経済は別」と言う人いますが、全く違います。中国、韓国など”経済関係”を武器に日本を攻撃しているではないですか。アメリカも一緒です。
”アメリカとの関係を修復する”と言っている自民党が、TPPを無視できると思えません。

>日本は特にアメリカの圧力を受けながらそれに従ってきた・・。
Mugenさんが言われていることが、日本が戦後やってきた外交そのものです。
アメリカに対しては、
”市場を開放するから、今後も防衛よろしく。”
中、韓には、
”多額の支援するから、反日デモなど反日行為は自粛よろしく”
これで ”友好関係を保ってきた” というのが、自民党政権。いや日本の外交なのです。情けないですね。

私は、TPPは参加すべき、いや参加するしかない。と思っています。国民は強い意志、覚悟が必要です。 
この ”強い意志、覚悟” さえあれば、農業、医療など大丈夫なはずです。
もちろん外交には ”損をして徳を取る” と言う戦略が必須です。

農業は、参加不参加問わず今のままでも壊滅です。
危機感を持って改革して頂かないといけません。TPP参加しないで改革できるとは思えません。”外圧が無ければ・・。”と中野先生も嘆いておられるように情けない話ですが、これが日本の政治、国民です。残念です。

逆にTPPを利用して、日本を有利にする強かな戦略が有ってもいいと思うのですが。

投稿: Toms | 2013年1月12日 (土) 09時46分

Tomsさん、ご意見有難うございます。

再度私の考えを書きます。
結論を先に言うと

>貿易立国の日本としては本来は十分準備をして自由貿易を積極的にに展開すべきである。
そこに必要なのは日本の主体性と独自性をしっかり反映させること。

本来はTPはP日本が主体となって進めるべき性格のものですがあまりにも受動的で、もし必要性があるなら韓国のようにFTAなどの手段でもっと早くから行動を起こすべきと思います。

因みに日本の交渉力に信頼を寄せられないので、TPPよりFTAの二国間のほうが多数決で押し切られるよりはリスクが少ないと思うからです。

オバマ大統領はアメリカの輸出の倍増をうたっています。
TPP内でアメリカとの貿易額が90%を占めるということはとりもなおさず日本へ輸出圧力になります。

>農業は、参加不参加問わず今のままでも壊滅です。

その通りと思います。抜本的な見直し改革が必要ですが、たしかにTPPなど外圧があったほうが早いかもしれません。

TPPに反対していますが反対のまま何もしないのでは何も進歩しないので変わるべき方法、もしくはTPPを有利にする戦略を国民に示してほしいと思っています。
参加しなければわからない、駄目だったら退けば良いという安易な考えは駄目です。

>国民は強い意志、覚悟が必要です

ことTPPに関しては利益相反の問題だけに国民の統一的な意志、覚悟よりは政治の信頼性、リーダーシップこそ大切で不都合なことは隠すのではなく問題点はその対処法も示して進めていくべきです。

>逆にTPPを利用して、日本を有利にする強かな戦略が有ってもいい
まさにその通りで最後は梅林さんの言うように政治家の技にかかっており
安倍総理にはわずかながらその期待をしたいと思っています。

投稿: mugen | 2013年1月14日 (月) 09時40分

Mugenさん、ありがとうございます。
すみません、Mugenさんのように細かくコメントしておらず大変解りにくかったと思います。

Mugenさんのように日本全体の経済、将来を考察しているのなら良いのですが、個々の事案について(例えば農業など)損をするから反対だと言う団体(これは仕方がないと思いますが)その団体から利益を得ている政治家が多すぎるのです。

ある、評論家が皮肉ってこんなことを言ってました。
 「TPP参加意向を示せばいい。その時反対する、族議員をあぶり出して国民にさらけ出す、絶好の機会だ。」

Mugenさんも仰っていますが、損するから反対ばかり言っていて、じゃあこのままで良いのか、今後どうするのかが有りません。
つまり、反対派は”今の状態”を守ることだけをめざしている訳です。問題は先送りです。
だから、FTAも間違いなく同じ結果ですよ。

最近、選挙時の威勢良かった公約が少々トーンダウンしているようですね。 やはりかと思っています。ある評論家は、次の参院選を意識している行動だと言ってました。私もそう思います。
おそらく安倍さん自身ではなく、党内から言われているのでしょう。
 TPP賛成の経団連、反対のJA、医師会など、さて、安倍さんは団体を押し切って決断できるのか? もちろん敵は党内にもいますね。TPPに限ったことではないですが。

Mugenさん、梅林さんのような方がもっといらっしゃれば日本は変われるのにと・・・。残念です。

投稿: Toms | 2013年1月14日 (月) 11時52分

従軍慰安婦問題、竹島・尖閣などの領土問題などを英語による動画という形で日本の主張を世界に発信しているWJFプロジェクトをご支援ください。TPPに関する動画もございます。

http://wondrousjapanforever.cocolog-nifty.com/blog/

投稿: WJFプロジェクトの賛同者 | 2013年1月28日 (月) 14時09分

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