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2013年8月 4日 (日)

日本人が忘れている-美しき日本の残像-

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アレックス・カーの「美しき日本の残像」(第7回新潮学芸賞受賞、LOSTJAPANとして数カ国語に翻訳されている)
を読んで日本人が忘れていた大切なものを思い出さされた。
アレックス・カーは1952年アメリカ生まれ
徳島の祖谷に茅葺民家「箎庵(ちいおり)」を再生し日本の美を探究、京都天満宮に暮らしている。

彼は学生時代から日本に興味を持っていて64年初来日、坂東玉三郎とも親交があり、日本の美しい自然、 書、絵画など古美術、 思想と多角的に日本の現実を分析しており、美しい日本の姿を残していきたいという思いは日本への愛情を強く感じさせる。

彼の言葉で象徴的なのは、
日本は今やいたるところ電線と、コンクリートだらけでパチンコ屋と、看板がやたらと目につき、日本の美しさが失われてしまっている。
京都も例外でなくコンクリートと電線だらけの醜悪な姿は伝統文化と程遠く変質してしまっていると。
実際意識して街を歩くと電線の異常な多さが景観を悪くしているのに驚かされる。

日本の戦後の復興、経済成長は目覚ましいものがあった。しかし市場至上主義の原理が働き利益追求の推進力が優先されて
日本の建造物は有機的な質感のない、コンクリート製のものばかりで全体の調和は忘れられて来たといってもいい。
ヨーロッパの色、形、緑の調和のとれた街並みをみるにつけその大きな違いは誰でも感じるところだと思う。

またアレックス・カーは精神面についても東南アジアに共通するものがあり
タヒチやタイの人たちのスマイルは裏が無くスマイルに一瞬の純粋な幸せがあるように感じると同時に、日本を思い出し、子供のような純粋さは万葉集、平安文学、歌舞伎の戯れなどに通じるものがあると言っている。

生け花についても興味深い記述がある
川瀬敏郎という花の名人の生け花は自然の美しさがあり曲線は「花はこうでありたい」というように優雅に広がっている。
現代の生け花は花をどっさりと豪華に使いすぎてグロテスクであり日本の現代の醜さに毒されているという。
その意味は先述の街づくりに通じるものがある。

日本人が忘れてしまっている日本の自然、伝統文化を外人がかくも深く認識し大事にする姿を見て非常に考えさせられた。
よい本に出会った。できるだけ多くの人に読んでほしいと思う。
徳島の祖谷 茅葺民家「箎庵(ちいおり)」
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コメント

暑いですな 赤道直下のように ただ暑いだけではない 日本の夏 冷やしそうめん 冷奴日本の夏の味 乙と大事な生ビールとな 花火見物粋な浴衣の夕涼み 日本の景色ですなあ 心頭滅却火もまた涼し なんかの 消火活動したほうが 残暑ですな 皆様がたもご自愛くだされ 梅林

投稿: 梅林 | 2013年8月 8日 (木) 21時56分

梅林さん

焼け死にそうな酷暑、おぼれそうなゲリラ豪雨
人間が寄ってたかって地球を住みにくくしているのですかね

投稿: mugen | 2013年8月 9日 (金) 16時47分

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