仏様を知りたい 種類と役割
仏様についての種類、役割について、その区別が良くわからないので
調べてみました。
仏様の種類は、大きく分けると、「如来」「菩薩」「明王」「天部」「垂迹(すいじゃく)」の5種類。
【如来】
梵語で「真実から来た者」という意味で和訳が”如来”。
仏の中で、最高の境地に至った存在、最高位にあります。
釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来 薬師如来など
阿弥陀仏は十方諸仏(じっぽう(宇宙)しょぶつ)の本師本仏(ほんしほんぶつ)です
阿弥陀仏とお釈迦さまの関係は、師匠と弟子、先生と生徒に当たります。
・釈迦如来(しゃかにょらい)平等院
インドの王子であったが、衆生の四苦(生・老・病・死)を
取除くため修行され悟りを得た如来。
仏法の開祖。
・阿弥陀如来(あみだにょらい)
釈迦と同様にインドの王子で修行の末に如来となった。極楽浄土の主。
・大日如来
(だいにちにょらい)東寺
太陽の力の仏。
密教世界の最高位。
密教は、仏教の中でも教えが一般向けに明らかにされておらず、神秘的な要素を含み
日本では、真言宗、天台宗
・薬師如来
(やくしにょらい)
梵語で「医者の長」の意味。奈良元興寺
【菩薩】
梵語で「悟りを求める者」いう意味。
菩薩は如来になる前の存在で、修行中のお釈迦様をモデルにしています。
種類としては、地蔵菩薩、弥勒菩薩、観音菩薩など
弥勒菩薩(みろくぼさつ)中宮寺奈良 最も有名
釈迦滅後56億7000年後に現れ人々を救済する菩薩。
釈迦の次世の仏。ちなみに56億7千万年後とは、地球を含む太陽系が消滅する余命とほぼ一致しています
・聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)
願いを唱えれば衆生の苦悩に応じて
三十三の姿に身を変え(三十三観音)
現世利益を叶えてくれる菩薩。
(聖十一面・千手・不空羂索観・馬頭・如意輪観音は変化観音)
・普賢菩薩(ふげんぼさつ)岩船寺
普賢とは、「普遍の教え」との意味。
諸仏の理性を示し慈悲をつかさどる菩薩。
菩薩の中では高位で「行の菩薩」。
・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
釈迦の滅後インドに生まれた実在の人物と伝えられています。
「文殊の知恵」と言われる様に知恵の菩薩。安倍文殊院
・地蔵菩薩(じぞうぼさつ)六波羅蜜寺
釈迦滅後より弥勒菩薩がこの世に現れるまでの
無仏世界に現れ六道輪廻に苦しむ人々を救済する菩薩。
無仏時代の救世主。
六道輪廻
仏教において、衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界(あるいは境涯)のこと
六道とは天道(てんどう)人間道(にんげんどう)修羅道(しゅらどう)畜生道(ちくしょうどう)餓鬼道(がきどう)地獄道(じごくどう)
・虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
日光菩薩、月光菩薩(にっこうぼさつ・げっこうぼさつ)
薬師如来に従い病気の人々を救済する菩薩。薬師如来の補佐役。
・勢至菩薩(せいしぼさつ)
知恵の光によって人々の迷いを取り除く菩薩。
【明王】
バラモン・ヒンドゥー教の神々で、如来、菩薩に次ぐ仏格。
(如来の使者)
如来の命を受けて怒りの形相になって現れた仏。
如来と菩薩に次ぐ仏様ですが、その役割は仏の教えに従わない者たちを正しく導く事です。
役割は如来や菩薩など上位にいる仏様、あるいは仏道そのものを守護する事に尽きます東寺不動明王像
【天部】
仏様に帰依した古代インドの神々を指しています
【垂迹(すいじゃく)】
仏・菩薩(ぼさつ)が民衆を救うため、仮の姿をとって現れること。
垂迹の中でも位(ランク)が高い仏様に、羅漢などがあります。
羅漢とは、阿羅漢の略称で、仏教において最高の悟りを開いた高僧の事を言います。つまり、お釈迦様の弟子は羅漢に当たります
川崎大師 五百羅漢
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