「乱読」で世界広がる喜び
現在72歳。この歳になって読書の喜びに浸っている。
市の図書館が近くにあり、一度に15冊を3週間借りられる。
興味のある本を5冊ほど借りていわゆる乱読をする。まず“はじめに”を読み、目次に目を通し、その後に“おわりに”を読む。
これで大体どんな本かが分かる。
そして、最も興味をもった章から読み進めていく。
「良い」と感じた本は、結局最初から最後まで読む。あまりひかれるものがなくても、1か所でも、一言でも心に残れば、私の読書は成功だ。
本の良さは、新しい知識や感動、体験に出会えるところにある。
何より著者が長年にわたって研究し、紡ぎあげたことに数時間、数日間で出会えるのが良いと思う。
芥川賞作家でお笑い芸人の又吉直樹さんが書いた小説は、内容が素晴らしく印象に残った。
今は、村上和雄・筑波大名誉教授が著した「生命のバカ力」を夢中で読んでいる。
小説、思想、宇宙、歴史、芸術など新しいものに出会い、自分の世界が広がる喜びは何物にも代えがたい。
筆者投稿 11月11日 京都新聞に掲載
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